石巻日日新聞

 石巻市の保育所再編に伴い、本年度で閉所となる市立水明保育所で14日、閉所式が行われた。児童と保護者、職員ら約90人が出席し、48年間の歴史と思い出を振り返りながら、たくさんの子どもの成長を見守ってきた施設に別れを告げた。【横井康彦】

児童28人が笑顔で別れ


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女川町浦宿浜 阿部さん親子

 女川町浦宿浜の阿部恵美さん(48)は、旧女川交番の前で震災に遭った。小学1年生だった長男・悠太さん(22)が迎えを待つ旧女川一小へ車を走らせている最中だった。当時2歳の次男・恵大さん(宮城水産高2年)、そしてお腹にいた三男・寛大さん(女川中2年)を乗せて。家族を必死に支えながら出産、育児を経験。そんな母親の経験を聞いて成長した寛大さんは子ども記者として活動し、震災の教訓を伝えている。【泉野帆薫】


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垣根越えた取り組み

 東日本大震災から15年に際し、女川町のNPO法人「アスヘノキボウ」は、女川の復興の軌跡を伝える絵本「かべのないまち」を制作した。震災後に生まれた子どもたちに町の再建を伝え、その過程における人々の奮闘を描く内容で、読んだ人の「背中を押す」一冊に仕上げた。女川の復興が世界のどこかで暮らす人にも希望となって届くよう、多言語の読み聞かせ音声も公開していく。絵本の発売は27日。【泉野帆薫】


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 石巻市駅前北通り 佐々木有香子さん

 初めての出産を控えた臨月に東日本大震災を経験した石巻市駅前北通りの佐々木有香子さん(49)。発災2日後にレスキュー隊に救助されて石巻赤十字病院に運ばれ、6日後の17日に長男の伶汰さん(14)を出産した。あれから15年。伶汰さんは1人で魚をさばけるほどの魚好きに育ち、その知識と技術はプロ顔負けの魚博士。「将来は鮮魚を扱う板前になる」という夢を掲げている。「激動の中で生まれた大切な命。どんな道に進んでも伶汰らしく伸び伸び育ってくれることが私の一番の喜びです」。有香子さんはそう語りながら、あの日を振り返った。【山口紘史】


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 あなたを忘れない―。東日本大震災から15年となった11日、各地で犠牲者をしのぶ行事が行われた。発災時刻の午後2時46分に追悼のサイレンが鳴り響びくと、皆が立ち止まって目を閉じた。まぶたの裏に浮かんだのは津波で失われる前の人々の笑顔か、慣れ親しんだ古里の風景か、それともこの15年の苦楽か。人々が顔を上げると、涙できらめく目にも光が差し込んでいた。日暮れ後は、慰霊と伝承の想いを込めたともしびが揺らめき、そして空に向かって花火が輝いた。【渡邊裕紀】


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